2020年8月に本HPにて「コロナ渦中のMCC」というタイトルで、MCC(Marubeni Cyber Club)の活動を報告いただきましたが、その内容が今回の特別企画「コロナにめげず」に余りにもフィットしていたため、編集委員会からお願いして当欄にもそのサマリーを掲載していただくことになりました。
メンバー全員が80才を越えているというMCCの「コロナにめげない」活動をお読みください。(編集部)
メンバー全員が80才を越えている我がMCCは、新型コロナウイルス感染拡大の中でどう生き延びるかを問われることとなりました。
しかしながら、我々はITの恩恵に浴さんとして結成された仲間ですから、このような時こそ日頃培ったパソコンの知識を活用して、オンラインミーティング(Webミーティング)を実現してきました。
このことは、メンバーの高齢化により実際に集合することが難しくなるであろう今後を考えると、正に「コロナの禍を転じて福となした」と言えると感じています。
WebミーティングにはWebカメラとマイクが必要ですが、ビジネスシーンでの利用急増により世の中でWebカメラの在庫が払底してしまい、MCCの始動は5月中旬まで遅れることになってしまいました。
一番ポピュラーで導入が容易なZOOMはセキュリティに問題ありと取沙汰されていたので、Cisco SystemsのWEBEXを採用しました。
サポートは極めて貧弱ですが、これが逆に我々には適宜な刺激になったとも言えます。
その一方、WEBEXはマイクロソフト製品に関連付けられているので、Webミーティングで相互に発表するPowerPointのプレゼンテーションには非常に有効となりました。
Webミーティングではスムースな映像をやり取りするため、一定の回線速度が必要となりますが、メンバー各位のネット接続環境にはバラつきがありました。
回線速度の測定を重ね、プロバイダーとの契約変更も行った結果、プレゼンテーションには支障がない状態となりました。
最大の難関はメンバー各自の難聴という高齢者の悩みに発するトラブルで、こればかりは如何ともし難い、笑い話のような問題でした。
まずは一人ずつWEBEXをインターネットからダウンロードしてインストールするという作業が必要でした。次に3人、4人、‥と参加人数を増やしてWebミーティングのテストを行い、この過程で全員がハードウェア・ソフトウェアの扱い、操作に慣れていきました。主なイベント歴は次の通りです。
・4/18: メンバーへのWEBEX紹介
・5/19: 3人でのミーティング
・5/25: 4人でのミーティング、「COVID-19」のプレゼンテーション実施
・6/9: 5人でのミーティング、「ウォーキング」のプレゼンテーション実施
・6/26: 6人でのミーティング、「Web Meeting」のプレゼンテーション実施
・7/14: 6人でのミーティング、「TESLA」のプレゼンテーション実施
・8/21: 6人でのミーティング、「台湾」のプレゼンテーション実施
WEBEXには優れた保存機能があります。Webミーティングの録画は全てがクラウドに保存され、Outlookから自動的に送られるメール通知によりメンバーはそれを自由にダウンロード視聴できるし、自分のPC内に保存することも可能です。
MCCは20年前から毎月第3金曜日の定例研修会での相互プレゼンテーションを続けてきました。コロナ禍のため今年4月は中断したものの、Webミーティングを導入できたおかげで(5)に記した通り、5月から再開、継続できています。
(くぼた ゆきのり・1956年入社・東京都在住)
より詳しくMCCの活動が記された記事(「コロナ渦中のMCC」)は、下記URLをご参照ください。実際のミーティングの録画映像や、時価総額でトヨタを凌駕した「TESLA(テスラ)」について40ページ以上のプレゼンテーション資料もご覧いただけます。(編集部)
https://www.marubeni-shayukai.com/group/mcc/entry-605.html