MCC

2020年08月11日 MCC

コロナ渦中のMCC

 2020年前半は世界がコロナ・ウイルスの感染拡大に脅かされ、経済麻痺の状態に陥りました。我がMCCも全員が80才を越えておりますから、この渦中をどのように生き延びるかを問われる年となりました。
 しかしながら幸い我々はITの恩恵に浴して結成された仲間ですから、このような時こそ日頃培ったパソコンの知識を活用して、WEBミーティング(オンラインミーティング)を実現することができるようになりました。 

 以下我々が辿った楽しくもあり、かつ苦難の連続でもあった記録です。

1)    ハードウェア


第7回MCC WebMeetingの一齣
参加メンバー名は左上から矢野昭二(1961年入社)吉田益坦(1957年入社)、右上から故田中弘文夫人(1960年入社)橋本大道(1961年入社)、最下段 大塚昭(1959年入社)、右下隅 久保田侑義(1956年入社)


 オンラインミーティングにはWebカメラとマイクが必要です。
幸いメンバーのほとんどがそれを内蔵しているノートパソコンの所有者でしたが、肝心の会議開催者である久保田が未だに9年前購入のデスクトップPCなので、カメラ・マイクの購入が必要となりました。
 然るに今年の3~4月の時点でWEBカメラの需用増大、量販店でもネットでも入手が困難になっており、アマゾンへの発注は再三の納期遅延からアマゾンが一方的にキャンセルして返金して来る事態になり、この装備が一ヶ月遅れてしまいました。
 この結果5月中旬まで始動が遅れたのです。

2)    ソフトウェア

 一番ポピュラーなZOOMはプライバシー・セキュリティに問題ありと取沙汰されているので、MCCとしてはCisco SystemsのWEBEXを採用したのですが、これが正しい選択であったか否かは未だ分かりません。
 現在までの使い勝手は良好ですが、サポートは極めて貧弱でこれが悩ましい点ですが、ある意味では我々への適宜な刺激になっているとも言えます。
 基本的にはOSはWindows10、メーラーはOutlookが適用されますが、マイクロソフトに関連付けられているので、パワーポイントのプレゼンには非常に有効です。

3)    インターネット回線速度

 我々を悩ませているのは、メンバー各位のネット接続が必ずしも万全ではないことで、測定の結果にはかなりムラがありますが、即座に改善できるわけでもありません。NTTの光と言っても一様ではなく、CATV利用者もいるので回線速度は完璧とは程遠く、画像の寸断などが生じたりしますが、幸いプレゼンにはさしたる支障が無いのが救いです。
 なお、この機会にプロバイダーとの契約がIPv4であることも判明し、これをIPv6 に更改したことで回線速度はかなり安定したという一齣もありました。
 最悪の場合、下り3Mbps上り1Mbpsなどという例もありましたが、改善結果は立派な数値を示しました。


メンバーのネット回線速度測定結果worst


メンバーのネット回線速度測定結果best


4)    音声の悩み


 マイク、スピーカーの音量設定はそれぞれのPCで調整が必要であり、更にWEBEX内での調整も必要ですが、最大の難関は各自の難聴という高齢者の悩みに発するトラブルで、こればかりは如何ともし難い笑い話のような問題です。

5)    会議の成立までの過程

 まずマンツーマンで一人ずつWEBEXをインターネットからダウンロードしてインストールするという作業が必要でした。
 次に3人、4人と順次人数を増やしての会議のテストが数回行われ、この過程で全員がオンラインミーティングのソフトの扱いに馴れ、スムースな会議への参加や様々なツールの操作もできるようになりました。


4/18 WEBEXの紹介
4/19 メンバーIT環境調査
4/30-5/8 アマゾンへのWebカメラ発注、納入待ち(アマゾンキャンセル)
5/13 ヨドバシカメラにてカメラ入手
5/18 田中、大塚テスト完了
5/19 第一回3人のミーティング
5/19 吉田テスト完了
5/20 橋本テスト完了
5/25 第二回4人の会議成立「2020-4 COVID-19」のプレゼン
6/1 第三回5人の会議成立
6/9 第四回   〃    「2020-5ウォーキング」のプレゼン
6/17 第五回   〃         録画成功
6/25  矢野参加
6/26 第六回6人の会議成立「2020-6 Web Meeting」のプレゼン
7/14 第七回   〃    「2020-7 TESLA」のプレゼン

6)    ミーティングの記録

 WEBEXには優れた保存装置があります。ミーティングの内容は全てがクラウドに保存され、Outlookから自動的に参加者全員に保存の通知が送られて来る仕組みになっています。
 これまでの月例会ではプレゼンテーションの内容はホームページに転記されて保存されて来ましたが、これは全てマニュアルな操作が必要であったのに、WebMeetingの場合はそれが自動化されるのです。
 録画はMP4形式で、会議毎にパスワードで保護されて居り、メンバーはそれを自由にダウンロード視聴できるし、自分のPC内に保存することも可能です。


Webex ミーティングコンテンツが利用できるようになりました。


MCC 7th WebMeeting
主催者: Yukinori Kubota
2020年7月14日 
12:45 | 日本時間 (東京、GMT+09:00) | 1 時間 12 分

議題MCC 7th WebMeeting-20200714 0410-1
こちらからMCCのWebMeetingがご覧いただけます。(パスワードは Dz23r8nP)

7)    MCC研修資料のプレゼンテーション

 秋葉原での集会ができなくなった3月以降のプレゼンテーションはやはりコロナ一色になってしまった感があるが、4月は中断したものの、その後は全てオンラインでほぼ順調に行うことができました。
 このことは、メンバーの高齢化により都心に集まることが難しくなるであろう今後を考えると、正に「コロナの禍を転じて福となした」と言えるのではないでしょうか。


久保田 侑義(くぼた ゆきのり・1956年入社・東京都在住)


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