現在建替え中の丸紅本社ビルが御三卿のひとつである一橋徳川家屋敷跡であったことをご存じでしょうか。 御三卿とは徳川将軍家に世継ぎがなく、御三家からも後継者が出ない場合に将軍になることができる石高10万石の家柄で、一橋家・田安家・清水家を言います。 一橋家は1741年、徳川八代将軍・吉宗が、四男宗尹(むねただ)に一橋門内に屋敷をあたえたことに始まり、その屋敷は丸紅本社ビル・気象庁・大手町合同庁舎に至る広大な敷地面積を誇っており、今まで発掘調査をされていなかったことから、今回の丸紅本社ビル建替えに伴う遺跡発掘調査が注目されているようです。 現在行われている解体工事現場から江戸時代の石垣が出土しており、MS+にて公開している埋蔵文化財の発掘調査の様子を社友の皆様にも、ご披露したいと思います。
(協力:丸紅総務部)
今年の1月から建物の解体工事が始まり、5月に地上部分の解体が終わりました。現在は地下部分を解体しています。(竹橋駅から地上に出ると、旧本社ビルは跡形も無く、とても悲しくなります・・・)
実は、解体工事と平行して、埋蔵文化財の発掘調査が行われているのです。
旧本社ビル 西側発掘現場(2017年6月28日撮影)
旧本社ビル 西側発掘現場(2017年6月28日撮影)
※上記の矢印で指している場所が「西側発掘現場」です。
発掘を進めていると・・・石垣が出てきました!
西側発掘現場 東側から撮影した石垣全体
(2017年6月28日撮影)
西側発掘現場 左写真を一部拡大
(2017年6月28日撮影)
その他にも、上水管の跡や池の跡、
西側発掘現場 東側から撮影した上水管(木製)
(2017年6月28日撮影)
西側発掘現場 東側から撮影した池(赤枠で囲った部分)
(2017年6月28日撮影)
などの遺跡が見つかりました。
(丸紅社友会事務局)