社友のお便り

2020年11月05日 社友のお便り

新社屋とピアノ

高橋 邦夫 (1962年入社)

 今年子(ね)年生まれの年男が見た初夢は新装成った丸紅新社屋ロビーでピアノを弾いている自分の姿でした。
 子供の時から大のピアノ好き、老いてはピアノ狂、海外から有名ピアニストが来日すればそのナマの音を聴きに駆けつける(今はコロナで中断)、家では家族の留守時に鍵盤ガンガン、移動中はポケット版スコアをめくればたちまち名曲が鳴り響く、といった有様。
 ところで丸紅とピアノ? 何の関係があるの? — 大いにあります。その理由は‥。

1.    昔、旧社屋16F講堂別室に立派なグランドピアノが置かれていて、合唱練習とかで活躍した。
2.    社員の奥様がプロ級のピアニストだった人が結構いた(旦那さんの方は興味ないみたいだった)。
3.    昔々、学園祭で学生オーケストラとの協演でベートーベンの協奏曲をソロ独奏された人がいた。
  その方は丸紅に入社された。
4.    最近丸紅現役女子社員の方が自らピアノコンサートを開催され、すばらしい演奏を披露された。
  部内応援団の熱い応援と相まって当夜のハクジュホールは熱狂のるつぼと化した。
5.    丸紅の新モットー「クロスバリュープラットフォーム」とは鍵盤の上で右手左手が交叉して奏でられる
  妙音を意味するのでは(?)。
6.    丸紅現地社員の人にピアノが趣味という人が多いと聞く(ということは彼らの取引先の人々もピアノ好きが
  多い?)。彼らが来日して新社屋を訪れて昼休み時間にロビーピアノを楽しめたらさぞ感激することだろう。

 さて、世の中ピアノ弾きを自称する人種はゴマンといて誰もが自分独自の特色を打ち出そうと懸命です。
 私が6年前あの悪名高いクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」に乗った折(6年の時差で命助かった)に、あるエンターテイナーで出会った人は「自分は波の上でしか弾かないオーシャンピアニストだ」と威張っていました。この「オーシャンピアニスト」のほかにも盲目のピアニスト、片手だけのピアニスト、自作自演のオリジナルピアニスト、街角ピアニスト、空港ピアニスト、駅ナカピアニスト、等々…色々個性的な方が居られます。
 それなら私は「企業ロビーピアニスト」の道を目指そうか知らん。


高橋さんの過去のご寄稿は下記よりご覧いただけます


金婚式記念の船旅(2014年5月)
http://marubenishayukai.world.coocan.jp/hiroba/tayori/tayori-2014-9-1.html


オーケストラはしごある記(2012年9月)
http://marubenishayukai.world.coocan.jp/hiroba/tayori/tayori-2012-09-1.html

(たかはし くにお・1962年入社・神奈川県在住)


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