社友のお便り

2014年11月03日 社友のお便り

素直に嬉しい二度目の日展入選

藤井 淥水 (1959年入社)

本年度日展入選作「秋の山門」

 一昨年、11回目の挑戦が漸く実って初入選を果たした*後、昨年は選外でしたが、今年、日展が改組されて生まれ変わった日展の第1回(正式名称:改組 新 第1回 日本美術展覧会、会場:六本木国立新美術館、会期:平成26年10月31日~12月7日)に、改めて挑戦したところ、幸いにも再び入選の栄に浴することができました。本ホームページに掲載された一昨年の拙稿と写真をご覧いただくとわかりますように、絵の題材は、今年も、岡山の禅の名刹「曹源寺」の山門、画題も、一昨年の「山門の秋」に対して、今年は「秋の山門」で似通っています。
*初入選の時のお便りはこちら


 これは、画道の恩師、日展会員・福島隆壽画伯の「一度決めたモチーフは徹底的に追求しなさい」という教えに従ったものです。同じ対象ながら、立ち位置を動かして角度を変え、山門の柱の垂直の線と梁の水平の線を強調したり、光の描写を微妙に変えることなどにより、画面に奥行きを増し、紅葉の鮮やかな色彩と古い木材建築の持つ味わいの対比を更に強調することなどにより、観る人に、より感動を与える表現ができたのではないかと自負しております。本稿ご覧の社友の皆さまにご高覧をいただければ幸甚です。


 この機会に改めて、ご指導いただいた福島先生ほか諸先生、諸先輩、切磋琢磨しあい励ましあった仲間たちに感謝いたしたいと思います。


光風会(美術・工芸制作の伝統ある全国組織)岡山支部の仲間と。左端が筆者


(ふじい きよみ・1959年入社・岡山県岡山市在住)


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