2015年、2016年の2回に亘り、一定のテーマを設定して、社友の皆様からご投稿を募るという「特別企画」を実施致しました。今回はその第三弾として、下記のとおり、「秋」の季節感溢れる写真をご提示し、当該写真からイメージを膨らませた俳句をお作りいただくという企画を実施し、19名の社友から合計53句のご投稿をいただきました。ご投稿くださった皆様に、心より御礼を申し上げます。
選考の結果を、以下のとおり、お知らせします。なお、今回の企画では、社友の川口孤舟先生に、優秀作品等の選考をお願いしました。
俳句は、皆さんご承知のとおり、五七五の17文字で綴る、世界で最も短い定型詩です。美しい日本の自然と文化、そして美しい日本語を慈しむ、俳句の世界を、どうぞご堪能ください。
(丸紅社友会事務局)
優秀作品3句
佳作12句
瀬の音に駆け出し行けば曼殊沙華 | (白石寿太郎) |
明日香路の夢の続きや曼殊沙華 | (白石寿太郎) |
落日の広野を染める彼岸花 | (西脇修) |
紅葉はらり借り来し賢治詩集より (朱牟田静雄)
苔岩にそっと寄り添う落ち葉かな (西脇修)
開山は宋の僧なり紅葉寺 | (長谷見敏) |
蹲ひに紅葉ひとひら躙り口 | (山内了一) |
蹲踞に色寄り会ひて夕紅葉 | (中川雅夫) |
ひだまりに連なる影やつるし柿 | (玉置貞義) |
晩秋の斜光を映す吊し柿 | (植松滋) |
吊し柿幼き頃の疎開先 (岡﨑誠之助)
秋尽くし腕突き出すや床の子規 (榎原等)
選句を終えて 孤舟
テレビの「プレバト」が人気のあることは承知していたが、なかなか時間が合わず、まだ数回しか観ていない。しかしおばちゃん先生(?)の歯切れのよい解説と思い切った添削には舌を巻いている。
この度ホームページ編集委員会からこの企画が持ち込まれた時、どのくらいの社友の方々が興味をもって投句していただけるだろうか、そして何よりも非力な私に選者の大役が務まるのかという不安が付きまとった。
しかし曲がりなりにも皆様の格別のご協力で無事第1回目の選句を終えることが出来て嬉しく思っている。
※ご応募いただいた順で掲載しております。