皆さま、2024年 明けましておめでとうございます。1940年8月生まれ 辰年 大黒 安員です。
入社して程なく会社合併の話となり、2年後に丸紅大阪合成樹脂部製品課への配属となりました。樹脂製品一筋での仕事でしたが、仕事の将来や自分のキャリアなど思うところがあり国内商売から一転1989年、48歳にしてタイ バンコクへの駐在となりました。
筆者近影
1989（平成元）年のタイは目覚ましい発展段階に入り始めたころで繊維や自動車関連などの日系企業の存在感は圧倒的なものでした。折しも、タイでは合成樹脂原料の自国生産が始まり、原料の輸入から製品の輸出への転換をもくろんでいる時期ともなってきました。
丸紅タイ会社 化学品部から新しく合成樹脂部が分離されその担当を担うことになり、初めて世界に出た私は強いストレスに見舞われ赴任後3～4か月で大きく体重を減らしました。忘れえぬ思い出です。
その後、帰国までの５年間は世界観を大きく変えるものとなり、今の私自身の宝物になっています。社内での他部門の人たちとの交流、タイ人との交流、タイの文化、自然など―――素晴らしい世界でした。
駐在時に付き合いのあったタイの友人社長からのお誘いで、定年の後、2000年に再度タイに向かいました。
精密化学品商社Centasia Co.では多くの日系企業とも取引しており、日本人の出番となった次第です。７年余り、多くの日系企業相手に楽しく日々を送ることができました。
時間的余裕があり、この時期多くのタイの国立公園や自然公園へのツアーに参加し好きな自然、動植物に触れることができました。また、パタヤ、ライヨンへも良く釣りに出かけました。2007年に帰国しましたが、今もその社長とは時々会っています。
帰国後、自然環境大学に1年間通い、少し自然の勉強をして今はボランティアとして自然環境保全の活動をし、好きな動物、植物とのふれあいを楽しんでいます。
2000年過ぎからは毎年のように東南アジアの田舎町や自然公園、国立公園などに行っています。タイ南部、半島マレーシア、ボルネオ、インドネシアなどなどです。
アジアの自然は種類が多く動物、植物の宝庫です。ヨーロッパ人が多く来ていますが皆さん一様に驚いていますよ。
昨年はコロナで3年待たされた、インドネシア スラウェシ島メナドへ行きました。 日本からはかなり時間がかかりましたが、このタンココ自然保護区にしか今はいないクロザルを見てきました。ニホンザルと違い、比較的おとなしいお猿さんです。120グラムくらいのスラウェシメガネザルも木の洞で見られました。
東南アジアには霊長類、蝶、爬虫類、鳥など―――豊かな熱帯雨林とともに満ち満ちています。その自然の中に居るだけで、癒されますよ。どうぞ、時間を作って訪れてください！！
東南アジアの地方の街を巡ってみて、2000年初めはまだ日本のメーカーの看板が圧倒していましたが、2010年ごろからは韓国メーカーが、そして最近では中国のメーカーの名前が目立つようになり、日本のものは消えています。20～30年の停滞を実感させられます。
もう一つ、毎回行くたびに英語が通じるようになっています。日本人の英語はどうでしょうか？？？
あと何年このようなバックパッカーでの旅を続けられるでしょうか？？ 無理をせず安全第一でまた今年も‥‥と思いを巡らせています。
スラウェシ島 メナド タンココ自然保護区のクロザル
スラウェシ島 メナド タンココ自然保護区のクロザル
（だいこく やすかず・1964年入社・大阪府在住）
