新春企画

2024年01月01日 新春企画

オレ流「男の道楽」

五十嵐 剛 (1975年入社)

筆者近影

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 さて、男の道楽といえば昔は「飲む(大酒)、打つ(博打)、買う(女遊び)」といわれていました。また私が丸紅に入社した1975(昭和50)年頃は「ゴルフ、カラオケ、麻雀」が流行っていて、仕事はもちろん、この三つの遊びも上手にこなせるカッコいい商社マンに憧れたものでした。

 時は流れ、今、私がハマっているオレ流男の道楽は「読む、打つ、買う」です。
 まず読むですが、これは文字通り読書です。私はだいたい2週間に一度書店に行き、レジ近くにある新刊の文庫本、単行本を4-5冊買ってきます。元来ミーハーな性格でもあり、買うのは東野圭吾、知念実希人、中山七里といった当代の人気作家のミステリー物が主流となります。ただ、4-5冊買ってきてもなかなか一気には読めず、2冊くらいは本棚に積ん読(つんどく)となります。そして2週間後にまた新たに4-5冊買ってくるので、これを繰り返しているといつのまにか在庫が膨れ上がっているという状況が続きます。先日、2週間前に買ったのと同じ本をまた買ってきてしまいました。余分な在庫が増えただけでなく、少しボケが始まってきたようです。

 次に打つですが、これは丸紅時代の友人らと行う月1回のゴルフです。最近は飛距離も落ちスコアもやればやるほど増加の一途を辿っています。また普段、練習場にも行かずいきなりコースに出て、1ヵ月振りにクラブを握るという怠慢ゴルファーでは上手くなるはずもありません。最近は、ゴルフよりもプレー後の飲み会の方が楽しみで行く機会が多く、本当にゴルフをする意味があるのか疑問を感じ始めています。

 最後に買うですが、これは競馬の馬券(正式には勝馬投票券といいます)です。毎週日曜日に行われる重賞のメインレースをインターネットで買っています。まず土曜日に翌日の競馬専門紙(これが結構高くて550円もします)を買い、出走馬(最多18頭)のデータ分析を行い馬券を予想します。これはかなり難しく時間もかかり子供の頃の受験勉強を思い出します。当日はテレビの前でわくわくする緊張感を覚えます。そして見事的中した時はなんともいえない爽快感に浸ることができます。でも残念ながら的中するのは3回に1回くらいです。

 このようにささやかではありますが、少し贅沢な「オレ流男の道楽」を楽しみながら老後を過ごしています。

(いがらし つよし・1975年入社・千葉県在住) 


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