新春企画

2024年01月01日 新春企画

振り返って、そして思うこと

北口 マリ子 (1973年入社)

 私が入社したのは1973年。世の中は第1次オイルショックが起き、トイレットペーパーを買いだめする主婦でスーパーからトイレットペーパーがなくなったり、インフレ~狂乱物価、ドバイ日航機ハイジャック事件と大変な騒ぎの年でした。


白駒の池撮影(後列右から2人目が筆者)

 そんな中、私は子どもの頃から憧れていた商社に入社。船舶用燃料などを扱うバンカーチームに配属され、会社生活を楽しんでいましたが、まさか入社3年後にあのロッキード事件が起きるとは思ってもみませんでした。その後、石油製品のナフサチームの立ち上げで、私もそちらに異動となりました。会社はテレックスからコンピューター時代に代わり、慣れない船のオペレーションをしたり、先物と現物のポジション管理を担当したりと、私の会社人生は新しい経験の連続でした。

 この頃はまだゆとりがあったのか、課のメンバーで旅行などもありました。私が40歳の時に課の忘年旅行で奥那須の北温泉に行ったのがきっかけで山登りに目覚めました。その後山登り仲間たちと、夏は北アルプス縦走、南アルプス縦走、中央アルプス、百名山へ、他の季節は近郊への日帰りで山登りを楽しんできました。もう歳なので低山や里山になりましたが、ずっと長い付き合いとなった仲間たちと続けています。

 相互会の写真部にも入り、その仲間たちともいまだに日帰り撮影や撮影旅行を楽しんでいます。山登りの経験を活かして私がアレンジする「山方面の撮影旅行」は毎回好評で、リピート企画がリクエストされています。
 定年退職をきっかけに、学生時代の趣味だった油絵を再開しました。美術館に習いに行っています。今も展覧会の作品を制作中です。
 今振り返ると、良い時代に働け幸運だったと感謝しています。

 いつの時代もその時なりの状況があり、大変さもいろいろですが、その時代に生きる若者たちに輝ける未来があって欲しいと祈っています。

(きたぐち まりこ・1973年入社・東京都在住)



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