新春企画

2022年01月01日 新春企画

過ぎしの日の思い出“つながり”

平井 信吉 (1969年入社)

筆者近影

 1980年、最初の駐在地である南米ペルーの首都リマに赴任しました。その時知り合ったのが総務部秘書で、後に社長秘書となり定年まで勤務したマルガリタさん。日系女性でご主人は歯医者でした。5年間の駐在勤務中、公私ともにお世話になりました。
 私は駐在が初めてのことでもありましたので、現地での生活、住居の賃貸契約締結、家財道具の調達、居住開始、自動車の運転免許も持っていなかったため運転免許取得のため運転練習開始のアレンジなど生活面の全て。仕事面では営業以外の管理業務全ての秘書・補佐業務、また初年度はスペイン語習得のための語学研修ができなかったこともあり、リマの経理専門学校の紹介も含めて面倒を見てもらいました。

 5年間の駐在期間中でその後の会社人生に大きく影響した子会社の会社清算業務も含めさまざまなことを学び・実践してきました。当時は清算業務を株主、仕入先・売上先、社員の全てについてより良い方法を見つける毎日でありましたが、その後三者の中でも一番清算の影響を受ける社員の最適を考えるあまり、57歳で退職をしました。
 彼女との二度目の再会は、退職後再勤務して二度目のペルーの滞在勤務最終日の夜、リマ市内でご主人も交えた夕食時でした。
 その後は奨学金を利用して九州大学、現在は名古屋大学大学院博士課程に留学中の長男グスターボ君から必要に応じてメール相談があり、その際に母親であるマルガリタさんとも連絡が続いています。
 彼女が丸紅リマ支店の後に長年勤務していた日秘病院を退職すると聞いていますが、41年間続いている不思議なつながりを感じております。私も昨年手術を受けましたので、このつながりをどの位維持できるか不明ですが大事にしようと思いを新たにしております。
 72歳を迎えるにあたり今後の年賀状のご挨拶を終了したいと考えております。
 皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい、ご健康を祈念申し上げます!

(ひらい しんきち・1969年入社・兵庫県在住)


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