新春企画

2022年01月01日 新春企画

新しい学びを続ける

坂野 哲司 (1974年入社)

筆者近影

 私は寅年生まれで、今年72歳になります(本当に?という気持ちです)。時折、相対的に自分の歳を感じるときがあります。
 最近では、2019年に新しい天皇陛下が即位されたことです。自分より10歳もお若い。(それがどうした?と聞かれると困りますが)

 さて、昨年は東京オリパラのボランティア活動を延べ15日行いました。練習会場(ハンドボールと車いすラグビー)で会場の整備と選手のお世話です。世界一流選手と接し、その素晴らしさに深く感動しました。とりわけ、パラリンピックの「できないことを嘆くのではなく、できることを伸ばす」努力の凄さに驚きました。

 歴史・文化を語るボランティア活動を行っています。
 三田小山町(現・港区三田一丁目)は空襲をまぬがれ昭和の街並みが残っています。今後、大規模開発により2年間で立ち退き、5年かけて住居用・商業用タワービルが建設されます。2階の物干し台から下を行きかう人と声を交わす光景がなくなります。今お住まいの方々は高齢者が多く、町会から街の変遷を話すよう依頼され、3年前から始めています。
 また、昨年は高松中学校からの依頼で、現在の紙幣肖像画の人物(野口英世、樋口一葉、福沢諭吉)と2024年予定の新しい人物(北里柴三郎、津田梅子、渋沢栄一)の地元との関わりを説明しました。

 新しい事と言えば、昨年は能楽を生まれて初めて学びました。古典芸能として600年以上受け継がれている訳を探るのが発端でした。
 国立能楽堂での題材は「鵺(ぬえ)」でした。20年ほど前、新規事業に携わっていた時に、当時の役員から「鵺の如く活動するよう」と、励まされたことを思い出しました。
 今後も、ガンジー(インド)の「明日死ぬかのように生きよ、永遠に生きるかのように学べ」を胸に、新しい学びを続けたいと思います。

 最後になりましたが、新型コロナ禍の収束を祈念し、皆さまにお会いできる日を楽しみにしています。

(ばんの てつじ・1974年入社・東京都在住)


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