「取引先の丸紅の入社試験を受けてみないか？」との兄の一言がきっかけで、1959（昭和34）年、丸紅飯田に高卒ルーキーで入社。初任給8,000円、運保部輸入課に配属されました。当時、東洋一のマンモスビルと言われた大手町ビルにオフィスがあった頃は、社内には英文のタイプ室、電話は交換台を通して、コピーは専任の事務職が「青焼き」を取り、1カ月分として支給された1,000円綴りの食券で食堂を使うといった具合でした。
息子と丸紅の方々と一緒に
Queen Elizabethにて 息子と
業務で船会社にB/L（船荷証券）を持参した日に、初対面の男性からランチに誘われ、7年後に結婚しました。会社ではゴルフを覚え、商社合同の馬術部では、サラブレッドに騎乗できました。勤続16年、妊娠のために退職を決心し、退職の記念に勧められて丸紅が分譲した富士桜に別荘地を購入、現在も家族で頻繁に利用しています。
仕事が大好きな私は、その後10万部発行のタウン誌の編集長になり、丸紅が企画したQE2（クイーンエリザベス）案件では、広告を掲載したご縁で息子と一緒にハワイから日本への船旅も体験しました。
60歳を機に介護職に転身、現在も週に4日間、10人の高齢者の訪問介護の仕事をしています。主人も亡くなり、今は子供や孫と国内外の旅行を楽しんでおり、先日も車で佐渡へ行ってきました。コロナ禍を除き、運保部輸入課のOB・OG会も開催されており、これからも、仕事仲間やご近所の方々、そして丸紅湘紅会（神奈川県在住の丸紅OB・OG会）の皆さんとの集いを大切にしていきたいと思います。
（たなか りか・1959年入社・神奈川県在住）
