新春企画

2021年01月01日 新春企画

今年の抱負

石橋 善夫 (1973年入社)

筆者近影

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は子供たち2家族計7名が相次いで駐在先のベトナム、モロッコから緊急避難帰国して来ました。3人の孫はそれぞれ帰国子女の友達の多い小中学校に通い始めました。
 私は1986年からのニューヨーク、1996年からのロンドンと計10年近く海外に駐在しましたが、子供や孫たちも同じように複数の海外駐在生活を経験してきています。
 振り返ると海外駐在期間は夢の様に楽しい時でありました。これらの海外生活経験が子供、孫たちの現在の生活の在り方を大きく左右してきていると感じます。
 その経験をいただいたことに感謝し、またその時間を共に過ごした丸紅の同僚、先輩、仲間に御礼申し上げたいと思っています。
 還暦を迎えたのはついこの前のように思えますが、数えるように辿ってみれば、この12年間で実に色々な変化がありました。次の年男をどのように迎えるのか今は想像もできませんが、有限の時間の中、ノンビリ漫然と過ごしていては取り返しがつかなくなるかとそろそろ不安も感じています。
 そこで今年の抱負を考えてみました。

 「72歳ということは多分あと30年は無いのかな、10年はあるかもしれない、20年はどうだろう、あるかもしれないな、しかし健康でいるのかしらん。」などと考え結局、当面少しでも進歩を目指そう、そのスタートの年にしようということになりました。
 まずスポーツはゴルフとテニスです。
 ゴルフは週1回程度のラウンドを維持してアプローチ、パターの向上で所属しているクラブでAクラス(ハンデ12まで)を目指したいものです(過去ベストは5年前の13、現在は14ですが‥)。
 テニスは基礎体力作り、家族と楽しめるレベルの維持(あわよくば上達)を目標にして週5回程度のプレーを目指そうと思います。
 次に読書です。
 段々と視力も低下し、理解力も読むスピードも根気も落ちて来ているので、これから一生で読むことのできる本も一千冊はないかもしれません。しっかりと年間の読書計画を立てなければ追いつかないと感じています。
 具体的には今年中に荷風の断腸亭日乗、鴎外の史伝三作を通読し、漱石は感銘を受けた作品を再読し感想を纏める。プルーストの代表作”失われた時を求めて“(岩波文庫全十二巻)のうち第六巻までを読破する、などを最低限実現しようと思います。
 一昨年、母を見送り、手続きの為に戸籍謄本を読んで、改めて遠い先祖に想いを馳せることになりました。この機会に両親の家系図をできる限り作ってみたいと思っています。謄本の読み込みは大体終えましたので、これからの課題は墓所、親戚の訪問とヒアリングになると思います。両親とも出身は長崎県壱岐市なので、行くだけでも一日以上を要します。コロナ禍が収まり、自由に行き来ができるようになれば墓石の確認読取、高齢の親戚縁者との面談などを今年中に果たしたいと願っています。子供たちに記録を残すことで彼等の人生に役に立つ何かを伝えられれば良いと考えているものです。

 皆様、疫病禍に負けずどうぞご無事でお過ごし下さい。どこかでお会いし良い時間を共にできればと願っております。

(いしばし よしお・1973年入社・千葉県在住)


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