新春企画

2021年01月01日 新春企画

6回目の年男を迎えて

和泉 俊郎 (1971年入社)

筆者近影 事務所にて

 年男を迎えるに当たり、過去を振り返る機会を与えていただいたことは、本当に有り難いことと思います。

 団塊の世代のど真ん中で、昭和46年(1971年)春、330人もの多くの同期とともに丸紅に入社しました。2回目の年男(24歳)は大阪本社と西宮寮で迎え、3回目は東京本社と駒沢荘で迎え、1997年の4回目の年男は東京本社と新浦安の自宅で迎えました。この年、かねてから挑戦していた税理士試験に合格し、これが、1999年末、大リストラの嵐に揉まれながら、丸紅を早期退職する起因となりました。

 税理士登録には経理・税務の実務経験が2年必要とされ、その実務経験を得るため某中小企業に一旦就職したのですが、海外工事プロジェクトの所長経験等は、銀行の支店長の職務と同様、BS・PL・キャッシュフローの理解なしに遂行できないため、実務経験にカウントできることが分かり、2000年1月に税理士登録申請を行い、無事、開業することができました。

 全くゼロからのスタートでしたが、多くの先輩や友人知人に助けられ、クライアントになっていただいたり、丸紅の事業会社のご紹介をいただいたり、おかげさまで、開業後5年で何とか食えるようになり、5回目の年男(還暦)は市川市南行徳の事務所と新浦安の自宅で迎えることになりました。

 2020年の開業20周年では、クライアントへささやかな記念の粗品を贈ることもできました。今回の6回目の年男も事務所と自宅で迎えることとなりますが、コロナ禍、健康を第一としながらも、”何歳になっても脳は進化する”との説を信じて、次の7回目の年男も、無事、今と同じように迎えることができれば望外の幸せと願い、精進に励む所存です。

(いずみ しゅんろう・1971年入社・千葉県在住)


バックナンバー