私は、長年にわたり石油のトレーディングに従事しシンガポール、タイ、福岡に駐在しました。この間の大きな出来事をご紹介します。
1990年8月2日にイラクがクエートに突如侵攻、湾岸戦争が始まりました。
当日は、mipco/sgr用船のVLCC(Very Large Crude Oil Carriers)が20万トンの原油引き取りを予定していましたが、侵攻の数時間前の早朝、間一髪出港し安堵しました。
1997年7月のアジア危機はタイからから始まり世界中に広まりました。
タイバーツは90%ドルペッグと言われていましたが、ドルとの金利差が8~10%もあり、ドルで資金調達していたタイの企業、銀行はタイバーツの暴落により大きな損失を被りました。
これを機に好調だったタイ経済は大不況に陥り、立ち直りに4~5年かかりました。
2001年9月11日はロスの事業会社mieco社に出張していました。
ワールドトレードセンターに旅客機が突っ込む映像が繰り返し放映され、東京の本部長よりは部のtrading position,その影響を至急報告するよう、指示がありました。
その後の2003年~のアメリカ主導の有志連合によるイラク侵攻の際にも、石油市況は乱高下しました。
このように国際政治、市況に翻弄される仕事でしたが、いろいろな経験をし、さまざまな知識を得ることができたことは財産だと考えています。
(じつかた よう・1977年入社・神奈川県在住)
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