新春企画

2018年01月01日 新春企画

戌年の新年ご挨拶

川口 隆吉 (1971年入社)

筆者近影 2016年熱海にて

 皆様、新年明けましておめでとうございます。

今年は戊戌(つちのえいぬ-ぼじゅつ)の戌年で、暦に依れば芽吹きの時期であり、新たな価値が成長する年らしい。逆に、昨年までの失敗にくよくよして、更に悪化して行く可能性も否定していない。

 私は、後に「団塊の世代」と呼ばれる、戦後のベビーブームの時期に生まれた皆さんよりも少々前に生まれた。その後、小学校の生徒数が爆発的に増加する一方、施設が追いつかず、少数派だった私たちまでもが、煽りを喰らって午前午後の二部授業だった記憶がある。


妻と娘とその息子と一緒に

 インドネシアの「ジャカルタ戌年会」(彼の地では、マレー語で「犬」を意味する「按針会」とも呼ばれていた)を真似て、2001年(平成13年)に「マニラ戌年会」を興し、1946年(昭和21年)生まれの男子に限定し会員を募ったところ、マニラに流れ着いた20名程が集って来た。決然として日本の会社を捨て、マニラで会社を興した経営者、日本政府機関からの出向者、地元日本語新聞主宰者、企業駐在員、変わり種は、現地ゴルフ場のキャディさんと懇ろになりそのまま住み着いた方、等々。


 政治経済論を禁じ、ゴルフと会食と会員相互の親睦を主目的とした。斗酒を辞せずだった壮年期の会員は、今や血糖値を気にする者、鬼籍に入る者、大病を患い自粛してしまう者が続出で、活動範囲が大幅に縮小している。フィリピンのゴルフ場は、スコアを別にして残らず踏破した。マルコス元大統領の出身地でもある、ルソン島北部のイロコスノルテには名門ゴルフ場があり、パー6の超ロングホールが有名だった。700ヤード超えで、マルコス大統領は必ずバーディーだったそうだ。


2016年11月頃
高校時代のラグビー部の同期会にて

 余り意味のあることとも言えぬが、1946年生まれの著名な人物を挙げれば、ミュージカルのライザミネリ、野球の田淵幸一、山本浩二、缶コーヒーのCMでお馴染みのトミー・リー・ジョーンズ、そして、クリントン、ブッシュ、トランプの米国大統領3名と、枚挙に暇がない。特に、アメリカ生まれの戌年3名が、夫々の紆余曲折を経て、その後大統領に昇り着いた事実には驚きを禁じ得ない。


 年頭に当たり、丸紅社友の皆様、現役各位の皆様にとって2018年が誠に良き年でありますようにお祈りいたします。


川口 隆吉  (かわぐち りゅうきち・1971年入社・東京都中野区在住)


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