新春企画

2014年01月01日 新春企画

年男の弁 コーラス、俳句、旅、お酒に感謝

土谷 逸郎 (1965年入社)

筆者近影

 今年が7回目の年男ですと知らされ、改めて「午」や「馬」を調べるという楽しみを頂きました。 “ 馬の耳に念仏 ” や “ 馬脚をあらわす ” などもありますが、概して馬は元気で親しみやすく、明るいイメージがあり且つ “ 美味い ” や “ 上手い ” にも通じるので私は “ うま ” が好きです。
 生れた1942年、日本海軍はミッドウエー海戦で大敗し、勝負はついていたのに父はなんとその2年後に、シベリアへ恰も捕虜になるための如く危険な日本海を渡ったのです。バイカル湖の彼方での病院生活が長かったのですが、病身ながら帰って来てくれました。お陰さまで今日の私たちがあります。


 46年間のサラリーマン生活でしたが、永年丸紅で働けたことが現在の楽しい老後生活に繋がっています。職場は勿論、コーラス活動や組合活動の仲間は一生の宝物です。60歳近くなった時に、俳句の世界へ導いて頂いた先輩には心より感謝しています。語彙や漢字は勿論、日本の伝統、植物や自然現象など興味の持てる世界がうんと広がりました。


 コーラスと俳句と旅行と読書、そして酒と美味いものが元気の源です。特にコーラスは入社以来今日まで続けています。丸紅混声合唱団(大阪)は1951年ころから活動を始め、1965年と1971年には全国産業人合唱コンクールで最優秀賞に輝きました。残念ながら現役不在となった2005年からは諸先輩の熱情を受け継いでOB・OGを中心に “ コール・フェリーチェ ” として活動を続けています。
 今年は簡単な曲をピアノで弾き語りが出来るようにすること、一句でも良いから自然を大きく詠むことなどのほかに、ロンドンに住む孫の顔を見に行くのを最大の楽しみにしています。


 人生の第4コーナーに入りました。「馬齢」を重ねましたと言わなくても済むように、家内と力を合わせて一日一日を心身ともに充実させたいと願っています。皆さまに良い年でありますように祈っております。


初夢や八十路目指して天馬往く 土谷堂哉


(つちたに いつろう・1965年入社・大阪府豊中市在住)


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