新春企画

2014年01月01日 新春企画

あぶら汗の一年

川添 進一郎 (1964年入社)

 実は年男と言われてもピンと来ていない。どこかの境内で豆撒きでも頼まれれば年男だなと思うのかも知れないが最近は家の中でも豆撒きをしないので猶更である。とは言え、年賀状のデザインの馬を見ると今年は自分の年回りだな、一回り前は、そうだ還暦だった。高校や中学の還暦同窓会をやってから、もう、12年も経ったのかと時の流れの速さを思いあれから俺は何をしたんだろうと一寸だけ、その12年を振り返ってみる。


筆者近影

 去年は大学の仲間が1人逝った。丸紅時代の仕事仲間の若手が急逝した。一昨年は同期の仲間が2人、同い年の知人が1人、高校の同窓生が1人逝った。もう、自分もそういう年なんだと強く思う。そこでこれ以上振り返るのをやめる。いままでを振り返るより、これから何をするかかと思う。先ずは周りに迷惑を掛けぬよう健康で過ごせるように心がけることかな、それから、少しは身辺整理というものもやっておくか(去年もそう思ったが余り進んでいないから、)今年はもう少し進めよう。


 無病息災より一病息災の方が良いという説もある。一病はないが、昨年久し振りに健康診断をしたら脂肪肝と言われた。
肝機能は正常だが、これを機に禁酒をしている。が、それだけでは内臓脂肪は減らないので歩くのとジムで汗を流すことに昨夏より努力している。人間の体は脂肪を蓄えるように作られているらしい。糖尿病とかのように食事制限をする必要はないので、人生の楽しみの一つの食事制限はしたくない。それで脂肪を減らすには運動して汗を掻くしかない。
 これぞ、まさに脂汗?ではないか。
 これを今年も続け内臓脂肪レベルを正常レベルまで下げ、年末には美味しい酒が飲めるように頑張ろう。元旦に今年の目標など立てたことはないが、今年は年男に賭けて大いに脂汗を掻くぞ。今年の俺の仕事はこれと決めた。


 世の中の役に立つことも少しはやらねばならないが、自分の始末の方がこれからは大切のように思える。
 本・雑誌などはかなり捨てたが、ファイルや写真には、まだ、手がついていない。これも適当にボチボチ手を付けよう。


 この齢で『頑張ること』は一つで良いと勝手に決めた。後は適当。脂汗!脂汗!


(かわぞえ しんいちろう・1964年入社・神奈川県横浜市在住)


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