邦光史郎氏の「干支からみた日本史」によると、干支の「卯」の字は「茂」と同様万物が繁茂する意味という。私も七回目の卯年を迎え、今年も野に山に活躍の場を広げたいと思っています。比較的自由な時間が持てるようになってから続けているのが、仲間との山登りです。九州の主だった山はすべて踏破し関西百名山もあと一つ残すだけという、ベテランのKさんをリーダーに、同じ釜の飯の仲間数人で、2カ月置きに「金剛山」「岩湧山」「六甲山」ほか近畿の山々を楽しんでいます。
「金剛山」には、年100回通算既に500回を越えたOさんの先導で、いろいろなルートから登っています。また、年一回はアルプスを中心に遠出をして高い山にも挑戦し、「八ヶ岳」「白馬岳」から「北岳(3,193メートル)」「仙丈ヶ岳(3,033メートル)」などの、3,000メートル級の山の素晴らしさも満喫しました。遠出でも通常は2泊3日ぐらいが多いのですが、昨年は「燕岳」-「大天井ガ岳」-「常念岳」-「蝶が岳」を4泊5日で縦走。連日の快晴に恵まれ、「槍が岳」や「富士山」の絶景を目の当たりにすることが出来たのは幸運でした。
山登りの楽しみは、アルプスはともかく近くの山でも難行苦行はついてまわりますが、下山した時の達成感と一杯(?)のビールのうまさに加えて、皆で成果を語り合う放談会が何にもまして代えがたいものです。話題はいつも山の話から始まって、スポーツ、世相、健康談議と尽きるところがありません。
今年も皆の健康を感謝しながら、恒例の丹波での新年登山と下山後の猪鍋、熱燗が待っています。
(みねもと はるき・1962年入社・奈良県奈良市在)