明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
1953年3月生まれということで、2025年は6度目の年男となります。
この度は新春企画への投稿という機会をいただきましてありがとうございます。
1975年に入社しまして、経理部、食料経理部、水産部、アメリカ駐在、ナックスナカムラ、丸紅食料出向等を経験し、2016年から豊洲市場の築地魚市場(株)に勤務し現在常勤監査役を勤めております。
丸紅での一番の思い出は1985年~1991年までの約7年間、アメリカシアトル本社のNorth Pacific Seafoods, Inc. (NPSI)に駐在したことです。NPSI社は鮭や筋子、蟹、ギンダラ等アラスカ水産物をアラスカの工場で冷凍水産物や缶詰に加工して、冷凍水産物は主に日本向けに輸出しておりました。ハイシーズンの夏場は現場工員含め1千人を超える陣容ですが、日本人は社長と私のみでしたから何から何までやらせていただき貴重な財産となり大きな自信がつきました。もちろん、全てが順調だった訳ではなく、魚が取れなかったり、EXXONのタンカーがアラスカ工場の前でオイル漏れ事故を起こしたり非常に厳しい時もありましたが、多くのアメリカ人同僚に助けられ、同伴してくれた家内はじめ家族の献身的なサポートのおかげで何とか職責を果たせたと感謝しています。長い駐在期間、休みを利用してアメリカ国内を旅行しアメリカ人の生活や考え方をよく理解できたことも貴重な経験でした。
ところで、丸紅では駐在地の関係でアメリカ派とヨーロッパ派があると聞いたことがあります。一度はヨーロッパへ行ってみたいと長く希望しておりましたが、仕事の関係で債権回収や銀行からの借入などを担当していたため長い休みが取れませんでした。昨年6月から築地魚市場㈱の常勤監査役となり多少時間も取れるようになりましたので、10月に念願であったフランスへ1週間の旅行をすることができました。ベルサイユ宮殿やノートルダム大聖堂、ルーブル美術館、フランス内の古城やモンサンミッシェルなどへ行き、多くの歴史的な名所を回ることができ、少しはヨーロッパ人の気持ちが理解できました。少し例えは変ですが、京都出身の私にはヨーロッパは古都京都でアメリカは近代都市東京のように感じられました。
ヨーロッパは何かというとオリンピックでも何でも自分でルールを決めようとしますが「文明はここから発祥したんだ!」という強いプライドがあるのかな~と思った次第で非常に感銘を受けた旅行となりました。
今後とも引き続き仕事を頑張りながら、機会を見てまだ行ったことのない場所を訪ね見聞を広めることが新年の抱負です。
(はやし かつし・1975年入社・千葉県在住)