社友のお便り

2017年04月02日 社友のお便り

山紫会2017「傘寿を祝う加賀温泉郷への旅」

山代温泉 ホテル「ゆのくに天祥」にて

 桜の花満開の去る4月9日、「山紫会(昭和34年入社)」の若者?たちが、北陸加賀、山代温泉のホテル「ゆのくに天祥」に集合した。今回は、関西からの6名(足原、井狩、岩井、居石、前田、安田)に加え、東京から西脇君、九州から相原君が参加し、総勢8名となった。

 大阪山紫会は、2ヶ月に一度、お昼に女性も含めた12-13名で集まり、大阪駅に近い風情のある「花錦戸」で懐石料理を囲みながら、楽しく雑談に花を咲かせている。ある日、我々が元気な間に東京山紫会をお誘いして旅行をしようということになり、実行力のある居石君のお世話で今回実現の運びとなった。

 さすが加賀百万石の街は、観光したいスポットが溢れているが、先ずは歴史の勉強からスタート、「北前船の里資料館」に直行した。江戸時代後半から明治に掛け、天下の台所大阪と北海道を往復し、膨大な富を得た北前船について、漠然と知ってはいたが、今回、豪壮な船主邸で数々の資料や実物の展示を見ると、知らないことばかり。例えば、北前船は他人の荷物を運んで運賃を稼ぐのではなく、船主が各港でリスクを取り、商品を売り買いしながら航海したとか、船内にある小さな箪笥の数々は、万一船が沈没しそうになった時、海に放り投げだすと浮きに早変わり、人命救助の道具となるなど、あらためて話を聞いてみると、大いに迫力があり、思わず当時のロマンを感じた。

 翌10日、バスで訪れた那谷寺(なた寺) は、今年、開創1300年の大祭に当たり、ラッキーだった。ここは自然の岩山洞窟を本尊とする寺院で、自然の教えを大切にし、境内は心を癒す天然の道場となっており、我々も非日常的な気分を味わった。


山中温泉 鶴仙渓「 あやとり橋」上にて


「鶴仙渓川床」あやとり橋よりの眺め


 午後、ふと目に飛び込んできたのは、芸妓さんで有名な山中座で、「山中節とお座敷遊び」を体験出来るとの看板。傘寿を超えても好奇心旺盛な面々は、全員一致で飛び込んだ。しかし僅か30分では、山中節の踊りやジャンケンのゲームは期待はずれ。芸妓さんも申し訳ないと思ってか、帰りには全員に粗品が配られ、芸妓さんと一緒の記念撮影でご満悦(^v^)。


山中温泉「山中座」にて


「山中座」前にて


 旅の最後、あちこちに桜が満開となった山中温泉街の散策は素晴らしかった。電柱をなくした街道は、とてもすっきり。個性のあるお店が軒を連ねる「ゆげ街道」など、いかにも温泉を連想させる名前、温泉街に沿って流れる美しい渓谷「鶴仙渓」や「あやとり橋」など、魅力いっぱいの街を、お互いの健康を祈りながら、後にした。再見!


幹事:井狩 修/岩井 定敬(記)


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