2015年11月　ガンダーラにて
13日間パキスタン国内を一緒に旅した専用車と運転手と通訳と一緒に（中央が熊谷さん）

　社友会会員の熊谷 啓さん（1961年入社）が「~仏伝図からみる∼お釈迦さまの生涯」を出版（非売品）されましたのでご紹介いたします。著書はお釈迦さまの教えである仏教の説明書ではなく、お釈迦さまその人の一生を記したものです。
　お釈迦さまが前世で青年修行僧だった時に『来世では仏陀となる』と過去仏に予言された燃燈仏授記からはじまり誕生、修行、成道、伝導、涅槃そして仏像誕生の歴史までのお釈迦さまの一生を、解りやすい仏伝図の絵解き手法で解説しています。それにお釈迦さまの前世の物語(本生譚）4話と190枚の写真が加わった222ページの本です。
　仏伝図とはお釈迦さまにまつわる出来事を石に浮き彫りで描いた絵で、2～3世紀にガンダ―ラ（現パキスタン）とマトゥラ（インド）の2箇所で作られ、お釈迦さまを象徴する仏塔の周りに取り付けられていました。現存するものの多くはインドとパキスタン各地の博物館が所蔵し展示しています。熊谷さんはこの仏伝図撮影のためインドに3回、パキスタンを2回訪ねています。
　著書には120枚の仏伝図に仏教遺跡や現地の様子を伝える70枚の写真と共に情勢が不安定なパキスタンやアフガニスタン行での出来事の紹介もあり、紀行文としての面白さもあります。
　また熊谷さんは大唐西域記(玄奘三蔵著）の記述に基づいて本生譚の舞台も訪ねています。燃燈仏授記、捨身飼虎物語、べッサンタラ本生譚、鬼子母の話など、前世のお釈迦さまが善行を施した不思議な現場だったそうです。
　祇園精舎の鐘はどんな音色だったのだろうかと、熊谷さんは長い間気になっていたそうで、現地で考察した記述もあります。
　出版はある僧侶の勧めがきっかけとなったそうです。
　刊行後3ヶ月ですが多くの人からのご声援により増版となったので、社友会の皆さまにもご提供したいとのお話をいただきました。

著書「～仏伝図からみる～お釈迦さまの生涯」

当ホームページでご紹介するにあたり、興味を持たれた方には著書を寄贈いただけるそうですので、熊谷さんの著書を読んでみたいという方は以下4点をご記入の上、2023年11月30日までに社友会事務局（SHAYUKAI@marubeni.com）宛にメールでご連絡ください。 ※数に限りがありますので、応募者多数の場合はお送りできない可能性があること予めご容赦ください。

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