趣味のコーナー

2018年10月31日 趣味のコーナー

「旅のメモ」~海外雑詠60句~ (増補版)

長谷見 敏 (1957年入社)

社友の長谷見敏様(1957年入社)より自作の俳句が届きました

2018年11月28日増補版更新しました

 これまでに世界各地で制作された50点の俳句は、長谷見様が駐在、出張、旅行、客船、ヨットなどさまざまなスタイルで旅された思い出が詰まっています。なんと65歳前後で、スイスの4千メートル峰登頂やヒマラヤ山地のトレッキングをされていたとのことです。
 地名や時系列の補足説明が欲しいという感じを持たれる方もあるか、と思いますが、俳句は本来、句自身に語らせるもの、読者の想像力を働かせる余地があるべきもの、という長谷見さんのお考えを尊重して、ご寄稿いただいたままの句稿に補足をお願いすることなく、そのまま掲載させていただきます。皆さまご自身の経験と照らし合わせて、「いつ頃」「どの辺」の推理を働かせていただくのも一興かと思います。

(HP編集委員会)



「旅のメモ」 海外雑詠の後書き

 俳句という短詩はメモとペンがあれば出来る。飛行場で駅で砂漠で無為な時間には事欠かない。芭蕉の頃から旅と俳句は相性がいい。気候文化の差違が大きい異郷で季語を拾うのは、特に伝統俳句では難しいが、これも楽しみ。ここでは全句が有季、つまり代表的歳時記にある季語を使用している。それにしても、個人旅行者にとり物騒な国が多くなったものだ。心から世界の平和を祈る。

(はせみ さとし・1957入社・神奈川県鎌倉市在住) 

【作者略歴】
1957年入社・海外営業統括部特貿課配属。ニューヨーク二度、モスクワ、シカゴ、スイスに駐在。1996年に建設機械部を定年退職。
その後引続きスイス中央アルプスの登山基地インターラーケンに自適し、アルプスのトレッキングガイドや独語の翻訳出版などを生業としていた。また欧州の中央部に位置するスイスの地の利を得て妻と諸国を遍歴した。

12年を過ごしたスイスより68歳で帰国。その後も内外の旅を続け、訪れた国は優に100を超えた。6年前より鎌倉の同人結社で俳句を学んでいる。日本伝統俳句協会会員。


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