趣味のコーナー

2017年03月29日 趣味のコーナー

今やライフワークの木版画制作

門馬 嘉夫 (1969年入社)

 退職後のライフワークとして木版画制作を楽しんでいます。社友会HPの昨年の新春企画でもお話ししましたが、本格的に木版画をやってみようと考えたきっかけは、10年ほど前に浮世絵の復刻版を制作している工房を訪れた事でした。その出来栄えの素晴らしさに触発されて、自分でもやってみたいと思ったのですが、いざ実際に自分で始めてみると、特に摺りの技術の違いに驚かされました。職人の手に掛かると摺り方ひとつで遠近感を出し、立体感を出し、質感までも表現して来るのです。この域に達するには相当の時間と経験が必要となりますが、我々クラスでも出来上がりを想像しながら彫る楽しさがありますし、ズレなく摺れた時の快感とともに、思い通りに出来上がった作品を見た時の感動があります。これが永く続けられる秘訣かなと思っています。


 木版画という趣味のお陰で、退職後のお付き合いが大きく広がりました。現在ふたつの版画サークルに所属していますが、ひとつはカルチャースクールで、今では3クラス、40人以上の同好の士がいます。殆どの方は20年以上続けていて、普段から公募展への出品作品の制作に励んでおられますので、私も作品作りの過程で非常に刺激を受け、大いに制作意欲が沸き立てられます。もうひとつは地域のサークルで、ここでは今まで全く縁のなかった地域の人達とのお付き合いができました。版画そっちのけの半分サロン的な集まりで、何かと理由をつけては一杯飲みながら、四方山話に花を咲かせていることが多いのですが、時には地域の貴重な情報が得られるというメリットもあります。


 木版画という趣味のお陰で、退職後のお付き合いが大きく広がりました。現在ふたつの版画サークルに所属していますが、ひとつはカルチャースクールで、今では3クラス、40人以上の同好の士がいます。殆どの方は20年以上続けていて、普段から公募展への出品作品の制作に励んでおられますので、私も作品作りの過程で非常に刺激を受け、大いに制作意欲が沸き立てられます。もうひとつは地域のサークルで、ここでは今まで全く縁のなかった地域の人達とのお付き合いができました。版画そっちのけの半分サロン的な集まりで、何かと理由をつけては一杯飲みながら、四方山話に花を咲かせていることが多いのですが、時には地域の貴重な情報が得られるというメリットもあります。



 木版画は彫ったり摺ったりする作業が伴い、かなり体力も要しますが、作品作り以外にも楽しい事が多いので、これを逃す手はないと感じ、健康で且つ体力の続く限り、出来るだけ長く続けていきたいと思っています。また結構手先を使う作業であり、その意味で脳に刺激を与える効果もあるのではと期待しています。


(もんま よしお・1969年入社・神奈川県川崎市在住)


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