2025年10月5日 白駒池撮影会
左から、榎原等(講師)、薮中由利子、中重賢治、白石寿太郎、
北口マリ子、櫻井武行、中島朋子(現役)
2024年度(2024年4月~2025年3月)の本ホームぺージ(HP)は、9名の社友写真部員による計80点の作品がメインビジュアル(表紙写真)を飾りました。
この作品を3回にわたってご紹介している「私の視点」シリーズは最終回、今回も3名の社友写真部員の作品をご紹介いたします。
オリジナル版撮影時の状況や狙い、またHP掲載の「4:1」の横長短冊版作成のため画像の2/3を捨てる作者の考えや気持ちを、写真下部の「ひとことコメント」に記していますので、これもお読みいただきながらオリジナル版と短冊版を対比してご覧いただけると、もっとお楽しみいただけると思います。
HPのメインビジュアルは、「毎月10日頃」に新たな月の作品群に差し替えています。最初の写真から5秒ごとに、次々と季節の写真が表示されます。「今月はどんな写真かな?」という気持ちでご覧いただけると社友部員たちも喜びます。
写真をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。写真下の「作者のひとこと」にもご注目ください。
佐倉ふるさと広場には、関東最大級の60万本・100種のチューリップが咲き誇ります。青空をバックに地面の高さからチューリップを見上げてシャッターを切りました。ホームページ掲載時には左右を反転し、人工物をカットしました。
花菖蒲で有名な水元公園は東京23区で最大面規模の公園です。メタセコイアやポプラも人気を集めていますが、アジサイもみごとです。紫色を重ねて後ろをボカして「丸紅社友会」のロゴを入れました。
世界遺産白神山地の西側に位置する十二湖は、ブナの自然林に囲まれた静かな湖沼群の総称で、セラピーロードと称する遊歩道で巡ることができます。フィトンチッドに満ちた空気の中で湖面に映り込んだブナの緑を切り取りました。
北海道小清水町の藻琴山中腹の展望台からは、オホーツク海から屈斜路湖まで300度の大パノラマを眺めることができます。訪れた日は「ピーカン」、屈斜路湖の上に立ち上がっていた夏の雲を切り取りました。
朝3時半に起きてカヌーを漕ぎ出した釧路湿原では動物たちが活動開始していました。人が立入らない対岸にはタンチョウの親子やオジロワシ、キタキツネが現れます。そして上陸地近くではエゾシカファミリーの朝食に立ち会えました。
北海道清里町の「さくらの滝」は落差2-3mほどの小さな滝ですが、毎年6月~8月には産卵のために遡上するサクラマスの滝のぼりが見られます。3000匹ほどが滝壺からジャンプするものの、滝クリアの成功率はとても低いようでした。
春分・秋分の頃の早朝、洞窟に差し込む光がハート型を描き出す光景が幻想的‥と有名になった濃溝の滝は、千葉県君津市にある滝と洞窟の総称です。10月下旬にはハートが細長くなっていたので、差し込む光にフォーカスして切り取りました。
写真部で何度も訪れている北八ヶ岳の「白駒池」は2115mと日本で最も標高の高い天然湖で、周囲の原生林に広がる苔の森と鮮やかな紅葉で有名です。周囲1.8㎞の小さな湖を部員の皆と巡りながら、撮影スポットとの出会いを探します。
黄水仙は仲春の季語だそうですが、房総・鋸南町の「をくずれ水仙郷」では年末から黄水仙が咲き誇ります。背景となる佐久間ダム湖の湖面の反射がきれいな円になるようボケ味を調整して撮影、ホームページでは花弁を中心にしました。
静岡県富士宮市にある「田貫湖」は富士山の全景を仰げることで知られています。写真部撮影旅行では富士山頂から満月が昇る「パール富士」を狙いました。この写真は翌朝の日の出ですが、ホームページでは湖面をお見せできませんでした。
南房総市の道の駅とみうら・枇杷俱楽部の裏には小川に沿う菜の花畑があります。年が明けると、鮮やかな色と香りが春の訪れを先回りして知らせてくれます。手前の花に焦点を当て後ろはボカすようにトリミングしました。
王ヶ頭は標高2,034mで美ヶ原高原の最高峰に位置します。写真部では過去3回、冬の撮影旅行で訪れています。この朝は雲海に出会うことはできませんでしたが、立ち上る霧の向こうに重なる山並みを切り取ってみました。
北海道・大沼では、夏の観光船ルートを冬はスノーモビールで走ることができます。結氷した湖面の上で一瞬止めて、白と青の世界を撮影しました。ホームぺージ用にはくっきりと姿を見せた駒ケ岳をフィーチャーしました。
社友会幹事の白石です。
入社5年目(1982年)から丸紅卒業(2012年)までの間、海外駐在や出向期間を除いた21年余り、相互会写真部部長を務めていました。社友会の関わりは2017年からホームページ(HP)編集委員としてメインビジュアルを担当になってからで、2020年からは社友の写真部員と共に毎月、季節感を醸す写真を寄稿するようにしています。
撮影時にのぞき込むファインダーは横縦比「4:3」ですが、HPは「4:1」という極端な横長サイズ。社友の部員たちがどのような考えと気持ちで撮影した画像の3分の2を切り捨てたかを、オリジナル写真と横長トリミング写真の対比でご覧いただけると幸いです。
山歩きで目の前の木々の葉に光が当たり透けている葉の美しさは格別です。疲れていても一瞬安らぐひと時です。
鳥取の大山に行った後に訪れた出雲大社。その入り口の池の緑の中のあのカキツバタの紫は忘れられません。
出雲大社「浄めの池」の楚々としたカキツバタ 【2024年5月掲載】
早朝の湯ノ湖は草に朝露が光っていて緑が目に飛び込んできました。爽やかな散歩でした。
駒ケ岳登山は雨でしたので、大沼公園からその雄姿が見られたのは喜びでした。
大沼公園からの駒ヶ岳の雄姿 【2024年7月掲載】
この日はライトアップが点灯される日でしたので、すごい人出でした。クリスマスに向けて人は更に増えたことでしょう。
六本木ヒルズ、けやき坂のライトアップ 【2024年12月掲載】
ナイアガラの滝の下の方に行くとその爆音と水しぶきがすごくてそのダイナミックさに驚嘆しました。
はじめ大人が何十人も並んでのウォーキングは驚きでした。会に入ってみるとそれもありで、歩く楽しさを感じました。
写真部には退職する前ごろに入部させていただきました。撮影会などでは撮影したい場所に長くいることができるのは写真部の楽しさです。山が好きで今でも月に2~3回は行っていますが、春に新緑の葉に光が当たり葉が重なって黒い部分と透けた葉を見る時心が躍り、春の力を感じます。そんな時「これを写真に撮りたい」と思います。自然の移り変わりにはいつも気持ちが癒されています。植物にはたとえ葉の一枚、小さな苔の細い一本にも生命を感じ、生きていることを感じさせられます。これからも自分が感じる自然の美しさ、強さ、優しさ、生命力などを写真に表現できたらと思っています。社友会作品にもそんなイメージを‥‥と願っています。写真部、写真部の皆様にはいつも感謝しています。
伊根の舟屋を撮りに行った時に、近づいてきたカモメたちです。メインビジュアルでは「丸紅社友会 Since 1968」のロゴが入るため、左右を反転させてからの4x1のトリミングで鳥たちが生き生きとしました。
ミツバツツジの満開を見たくて、時期を合わせて厚木の最高峰に入りました。4x1にトリミングすると満開化が倍増します。
写真は絵を描く時の参考にと思って始めました。でも今では絵が主なのか、写真が主なのか分らなくなってしまいました。お互いに共通点が多く、良い影響を与え合っているようです。社友会のホームページには、あまり作品を掲載してませんが、今年は写真を参考に描いた絵で美術館の賞を取りました。これからもどちらも楽しく、向き合いたいと思います。
3回にわたる「2024年度のメインビジュアル:私の視点」シリーズにお付き合いいただき、ありがとうございました。バックナンバーは下記にてご覧いただけます。
【第1回】2025年8月19日掲載: https://www.marubeni-shayukai.com/letter/hobby/entry-1580.html
【第2回】2025年9月19日掲載: https://www.marubeni-shayukai.com/letter/hobby/entry-1593.html