湘紅会

2013年07月26日 湘紅会

湘紅会・万歩会第220回

江戸情緒・佐原の街並みと水郷のあやめ巡り

 6月21日(金)、バス・ハイクを実施しました。奥様4名を含めて37名と万歩会も220回になりますが、発足以来最多の参加者でした。
 横浜駅西口を7時10分出発。東京湾アクアライン~木更津経由し、“北総の小江戸・佐原”を目指しました。当日の天気予報は、梅雨前線と台風4号の影響で“雨時々くもり”でしたが、雨は覚悟の「雨天決行」でした。横浜を出発して約2時間半、予定とおり9時30分、佐原に到着しました。

老舗蔵元の見学と北総の小江戸・佐原の街並みの自由散策


 最初に文政8年(1825)江戸文化が開花する頃創業した醸造元東薫酒造を見学。社長自ら酒造蔵を案内してくれ、酒蔵見学の後、上戸揃いの万歩会のメンバーは、全国新酒鑑賞会で十三回目の金賞を受賞した大吟醸「叶」の利き酒(300円)をしたり、晩酌用に30ml=1,500円のビンを購入したりしていました。
 今回は万歩会としては初めての「3時間の自由行動」としました。

 佐原の街並みは「国選定重要伝統的建造物群保存地区」に指定され、江戸時代、小野川両岸とその周辺には河岸問屋や醸造などの商工業者が軒を連ねていたそうで、現在も千葉県の有形文化財である、三菱館、小堀屋本店、正文堂、中村屋商店、正よ、旧油惣商店、中村屋乾物店等が建ち並んでいます。また、伊能忠敬旧宅(現在修理中)、伊能忠敬記念館(関係資料は国宝に指定)、樋橋(通称ジャージャー橋)、水郷佐原山車会館(巨大な山車2台が常時展示)など見どころが沢山ありました。

 散策の他に、ゆったりと舟に乗り柳越しに重要伝統的建造物を見上げて鑑賞する“小江戸さわら小野川・町並舟めぐり”(所要時間30分・1,200円)も楽しみました。

 昼食は各自好みものを食べることにし、当地の名物うなぎ料理店は混雑が予想されるので、一部の人は “水郷佐原・山田うなぎ店”へ早々に予約をしたり、また他の人たちは、昔、伊能忠敬も良く通った有名な天明2年(1782)創業の“蕎麦処・小堀屋本店”で江戸時代より伝わる一番の名物「黒切りそば」(日高昆布の粉末を混ぜて打った変わり蕎麦)を食べたりして、大いに満足していました。

水郷佐原の“あやめ”鑑賞と香取神宮参拝


咲き誇るアヤメとサッパ舟

 そのあと再びバスに乗り、6月1日~30日まで開催されている“あやめ祭り”を見るため、水郷佐原水生植物園へ向い、30分ほどで到着。
 同園は、東洋一の規模を誇り、400品種150万本のハナショウブなどが艶やかに咲き乱れ、一面を紫の絨毯に染め上げていました。また、園内水路を「サッパ舟」と呼ばれる小舟に乗って巡ることができるのも、全国数ある花菖蒲園の中でもここ「佐原水生植物園」だけだそうです。
 どれがアヤメか、カキツバタか、ハナショウブか区別できないまま、広い園内を1時間ほど鑑賞しながら歩き、見応えのある“あやめ祭り”に満足しました。


水郷佐原水生植物園にて

 次いで佐原水生植物園から30分ほどで、国指定重要文化財「香取神宮」に到着。 今日初めて小雨がぱらつくなかを広大な森に囲まれた国内屈指の名社の本殿を目ざして参道を歩き厳かな雰囲気のなか参拝しました。

 平安時代中期には「神宮」と称せられ、古い社格では名神大社下総の一之宮で、明治以後の神社制度では官幣大社に列し、更に毎年陛下の御幣帛の共進があり、6年毎に勅使御参向の勅祭社に指定されていて、江戸時代までは「神宮」の称号で呼ばれたのは、伊勢・鹿島・香取の三社のみとのこと。

帰路も順調

 香取神宮を16時出発、帰りのコースは、佐原香取ICから東関東道に乗り~湾岸道路を経由して予定より1時間早く18時・横浜駅西口に全員無事帰着。
 バスツアーとはいえ万歩会の名に恥じず結構歩きまわり快い疲れを感じつつ、来月の万歩会を楽しみに散会しました。

以 上
万歩会世話人 内田正夫 記


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