青葉会

2011年06月01日 青葉会

青葉会(俳句同好会) 月例会300回に到達!

「新秋や四半世紀の詩縁謝し 万里子」


300回記念句集表紙

青葉会は昨年秋、発足25周年を祝いましたが、これに続き、平成23年3月の例会をもって300回の節目を迎えました(300回と25周年が少しずれているのは、発足当初は、月例会が開かれなかった月もあったからと思われます)。青葉会は、1985年に、故・川合友之取締役(俳号・絹漱=けんそう=)を指導者として、現役の社員を中心に10名ほどが集って発足しました。絹漱先生は、高名な俳人・中村草田男(降る雪や明治は遠くなりにけり、万緑の中や吾子の歯生え初むる、等の名句の 作家として知られる)の教えを直接受けられた高弟です。

絹漱先生が1999年に逝去されてからは、奥様で、矢張り草田男の直弟子であられる川合万里子先生が(俳号・万里子)跡を継いでくださり、現在に至るまで指導を続けてくださっています。現在は、会員の殆どは丸紅のOBで、現役社員はいませんが、会員数は約30名と、発足当時の人数をむしろ上回っています。かつては、現役社員が中心でしたので、毎回の会場は空いている会議室で、残業社員の邪魔にならないように気を使いながらの句会でしたが、現在は、本社1階の来客食堂「コンチェルト」の一隅が例会の会場です。


万里子先生作

句会は、各自原則5句ずつ無記名で提出する中から、各自が良いと思う句を決められた数(例えば六句とか)だけ投票(選句)し、各句の得票数がわかってから作者が名乗り出る方式です。会の後半からは、お酒なども入り厳しい切磋琢磨の場というよりは、得票数の多少に一喜一憂しながらも、俳句談義は勿論のこと俳句だけでなく、談論風発、和気藹々の雰囲気を楽しむ場になっています。

また、年に一度は日帰りまたは泊りがけで、所謂「吟行」も実行していますし、毎年暮れには新宿末廣亭などで、寄席を楽しみ(はねてから、席を移して忘年会を兼ねた句会)、正月には歌舞伎の鑑賞が年中行事になっています。下記する句集の中に、寄席や芝居に材を取った句が散見される所以です。青葉会では、300回を記念して、会員が自選した20句ずつを集めた句集の冊子を発行しました(写真)。


300回句会記念写真

過去、50回、100回、200回の節目にも同様の冊子を刊行してきましたので、これが4冊目になります。身近の会員などを通して出来るだけ多くの皆さまにご覧いただきたいと願っております。300回もの月例会を殆ど休むことなく続けてこられた陰には、先述の、川合絹漱、万里子両先生の長きに亘るご指導に加えて、言わば「縁の下の力持ち」の役目を続けてこられた名世話役の存在があります。今井紀久男さん(昭和38年入社・俳号も紀久男)がその人で、毎月の例会の世話はもとより、前述の、暮れの寄席見物、正月の歌舞伎鑑賞も、今井さんのアレンジに負っております。万里子先生とご指導と今井さんのアレンジのよろしきを得て、青葉会は、更に次の節目に向かって、着実な歩みを続けて行くことでしょう。

(青葉会会員・恵洲記)


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