行事報告

2019年11月07日 行事報告

2019年度関西地区10月度月例会

日 時 2019年10月17日(木)12時より
場 所 丸紅大阪支社31階大会議室
講 師 元プロ野球選手(阪神タイガースOB)
掛布 雅之氏
演 題 「我が野球人生」

 10月17日、元阪神タイガース・掛布雅之さんをお迎えして、“我が野球人生”という演題で講演いただき、約60名の社友が参加された。
 当日は夕方にドラフト会議が行われる予定だったこともあり、佐々木選手と奥川選手について、阪神は即戦力の奥川選手を指名すべき(佐々木選手は育成のうまい日ハムかソフトバンクに入った方が自身のためによかろうと)。
 また戦力外通告を受けた鳥谷選手に関しては、あれだけの功労者にはいきなり通告ではなく、まずは本人の希望を聞いてから対応してほしかった。
 掛布選手は1973年にドラフト6位で阪神に入団、1年目のオープン戦で内野2選手が都合で欠場、2軍監督の推薦でオープン戦に出場、1試合目にヒット2本、翌日は4打数4安打と活躍、当時の金田監督が掛布には1軍の野球を勉強させることが本人の成長につながるとの決断で開幕1軍スタート。当初から野球は準備が大事との信念で、全体練習のあとも一人練習に明け暮れていた。
 1年目は1位指名の佐野選手とサードのポジションを争い、結局2年目の夏からはサードのポジションを取った(佐野選手はレフトのポジションを)。
 2・3年目も順調な成績を上げ大幅昇給を得た。が、報酬や道具の契約など多額のお金に、来年もこれに見合う成績を残せるかという怖さを感じるようになり、一層練習に励むようになった。
 24歳のシーズンに田淵選手が西武にトレードされたことにより4番に定着、ホームラン王・打点王に輝き、もう大丈夫という安心感を抱くようになった。
 ところが翌年けがをし、ほとんど1年間働けなかった。阪神ファンは手のひらを返すのが早いと実感した。翌年は丁寧な準備をして開幕に臨み、全試合出場とホームラン23本を果たし、またもファンは簡単に手のひら返しをしてくれた。
 阪神ファンが4番掛布選手に何を期待しているのか(ホームランか勝利か?)分からなくなった時期もあったが、1985年に日本シリーズで優勝し、在籍15年で退団するときにはライトスタンドに“掛布選手、夢をありがとう”の垂れ幕を掲げてくれたのを見て、1回しか優勝できなかったが、ファンが喜んでいてくれたことを知り感謝の念を覚えた。
 質疑応答では手のひら返しはしなかったファンと名乗る方から、現在の阪神は4番バッターが弱いのでは?との質問に、パと違いDH制のないセリーグでは守れない大型バッターを指名するのは難しい。西武の山川やロッテの井上は最初守備が下手でもDHで育てながら守備も訓練していった。ヤクルトの村上選手は新人のホームラン記録を打ち立てたが三振は200もやってる。これを阪神ファンは許してくれますか?。
 まあ来年は鳥谷マネーが浮くのできっと外人を取ってくれるはずでお楽しみに…。

(関西地区幹事:藤原 潤一)



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