行事報告

2018年01月24日 行事報告

2018年1月度九州地区社友会例会行事報告

日 時 2018年1月24日(水)17:00~20:10
場 所 西鉄グランドホテル 2F 真珠の間(総会・講演会)/1F グランカフェ(懇親会)


 九州地区1月度例会は恒例の新年会です。昨年までとは所を変え、福岡の老舗シティホテル「西鉄グランドホテル」での開催となりました。福岡で最も活気溢れる人気スポット、天神西通・大名のランドマークホテルです。更に、総会・講演会の部屋と懇親会の部屋を分けて設営、講演会の講師には丸紅東京本社より番匠幸一郎顧問をお迎えしました。番匠顧問には多忙なスケジュールをやり繰りしていただき、誠にありがとうございました。今回は、社友21名のほか、九州支社から参加の現役5名に、番匠顧問を加えた27名の方々にご参加いただきました。

 佐藤市場業務部九州業務課長の司会により開会。先ず、本郷支社長よりご挨拶をいただきました。幹事よりの報告は、社友三巴重人様の訃報からとなりました。社友会前日の早朝、81歳で亡くなられたとのことで、故人を偲び皆で黙祷を捧げました。次に、昨年12月開催の社友会総会(大阪会場)に関する報告を行いました。最後に、幹事任期終了に伴う後任の選出を諮りましたが、立候補者がおらず、現幹事が継続して再任する旨、出席者の賛同を得ました。


 次は皆様お待ちかねの番匠顧問による講演です。番匠顧問は陸上自衛隊の西部方面総監・陸将を務められた方で、総監時代は熊本に勤務されており、また、ご自身も鹿児島ご出身とのことで九州には特段の愛着があるそうで、少人数の九州地区社友会にも拘わらず、今回の講師を引き受けていただきました。テーマは最近とみに身近に感じられる話題で、「最近の東アジア情勢と日本の危機管理」。プロジェクターを駆使して、解り易く丁寧に説明していただきました。講演の冒頭で、日本列島の特に九州から沖縄までの南西地域一帯は、アジア太平洋の安定に戦略的にも軍事的にも極めて重要と話されました。東アジアの地図を頭に入れて地政学的に見ることが重要だそうです。すなわち、私達がテレビの天気予報やニュースで日常目にする日本地図は、北に北海道、南に沖縄と縦に並んだ列島ですが、地政学的な見方をするときは、ユーラシア大陸から日本列島を見るのです。確かに、プロジェクターで映し出された地図は、ユーラシア大陸のすぐ目の前に日本海が内海としてあり、日本列島が太平洋の大きな防波堤として存在しています。南北3,500㎞、ヨーロッパを縦断する長さになります。ロシア、北朝鮮、中国が太平洋に向かおうとする時、大きな障壁となっていることが良くわかりました。目からうろこの映像でした。連日報道される北朝鮮の脅威、ロシアの北方領土の位置づけ、領海侵犯・領空侵犯を繰り返し、南シナ海でサンゴ礁を軍事基地に変えていく中国の脅威等の内容、日本が防衛に心を砕いている事を解り易く説明していただきました。番匠顧問は、北朝鮮が核を持つことを絶対許してはいけないと強調されていました。最後に、「ロバ」であるべきか「ライオン」であるべきかというエピソードに触れられ、ロバはライオンにはなれないが、ライオンはロバの仕事もできるとして、我々はライオンでありたいと締め括られました。また、イラク勤務時代の話として、イラク(サマーワ)に大きくて立派な丸紅ODA病院があり、「丸紅ホスピタル」として多くの現地人に親しまれているとのことでした。予定時間は瞬く間に過ぎて、興味深いご講演が終わりました。  


 懇親会は、1階のオールデイダイニング「グランカフェ」での開催です。部屋を移動し、開会前に番匠顧問を囲んで集合写真の撮影。最年長の藏前大先輩の音頭による乾杯で懇親会の開始。洋食料理の数々に白ワイン、赤ワインが飲み交わされ、デザート類がテーブルに並ぶと予定時間の到来です。最後は、鶴田敦盛様の音頭により恒例の「博多手一本」で締めて散会となりました。  

次回は、2018年6月に総会を開催予定です。

(九州地区幹事:玉置貞義)


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