日 時 | 2015年8月27日(木) |
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場 所 | 丸紅大阪支社31階大会議室 |
講 師 | 沢松奈生子氏 |
演 題 | 「ウィンブルドンの風に誘われて」 |
大阪支社が新ビルに移転して初めての社友会行事となりました。移転効果もあって、140名もの会員が出席されました。講師には元プロテニスプレーヤーの沢松奈生子氏をお招きし、「ウィンブルドンの風に誘われて」を演題に講演頂きました。
沢松氏は曽祖父の時代からテニス一家であった沢松家(ウィンブルドン女子ダブルスで優勝した沢松和子さんの実家)に生まれ、物心ついた頃にはラケットで遊んでいましたが、両親からテニス選手になることを強要されたことはなかったそうです。父親の転勤でデュッセルドルフに5~10歳までいた時は書道・そろばん・サッカー・テニスと幅広く習っていましたが、個人スポーツが自分の性格に合うと思い、それからテニスを真剣にするようになったそうです。
高校1年生の時に全日本ジュニアで優勝し、その年の全日本選手権でも優勝し 叔母の沢松和子さんと比較される様になり、マスコミも大騒ぎとなりました。しかし、その後、極度のスランプに陥り、ラケットでボールを打つことも怖かった時があったそうですが、自分が努力すれば達成出来る目標を立て、それを達成すると次の少し高い目標に向かって努力するということを繰り返すことでスランプを脱し、それ以降、スランプの時は、これを克服すれば更に成長すると考え、前向きに努力されたそうです。大学1年生の時、プロに転向され、世界ツアー参戦の際には、移動手配・ホテル予約・練習コート手配など全て自分でやらねばならず想像以上の苦労をされたそうです。持ち前のバイタリティで10年間世界ランキング50位以内を維持(1995年全豪オープンでベスト8、世界ランキング14位)されました。
25歳で現役引退を決意され、今後の進路に迷っていた時、「あなたには咲かせる花がある」と言う言葉を知り、自分しか出来ないことは何だろうと考えた結果、多くの方々にスポーツの楽しさを知ってもらう道を歩むことを決意され、現在、スポーツキャスター、コメンテーターとして活躍されています。一流スポーツ選手の抱える悩み、困難を克服する方法、前向きな思考法など参考になるお話をして頂きました。
(文責:山口 章)