行事報告

2015年10月16日 行事報告

関西地区10月度月例会

日 時 2015年10月16日(金)
場 所 丸紅大阪支社31階大会議室
講 師 サッカー解説者 セルジオ越後氏
題 目 2020年東京オリンピックに向けて

 8月の月例会(沢松奈生子氏)に続き、スポーツ界からサッカーの辛口評論で多数のファンを持つセルジオ越後氏を講師にお招きしました。越後氏の口からJリーグ、なでしこリーグを始めW杯日本代表やハリルホジッチ監督について辛口の批評が出るのを予想していた社友も多かったと思いますが、今回は、サッカーについての具体的な話ではなく、1964年東京オリンピック開催時から現在、そして2020年東京オリンピック以降の全てのスポーツ界の在り方について様々な角度から持論を展開されました。


1) 環境が大きく変わった


  1. 昔はコンビニなし、テレビのリモコンなし、エレベーターもなく、生活そのものがジムでトレーニングするのと同じだったが、現在はフィットネスクラブに車で通い固定のバイクマシーンを漕いでいる。
  2. 少子化、高齢化が進み、(社会の)結束力が失われた。
  3. インターネットの普及により全て一人で出来る個人社会になり、情報交換の場がなくなった。

2) 2020年に向けて何をすべきか


  1. 1964年と同じ様に金メダルの数だけを競うのでは意味がない。
  2. スポーツで勝つことは小さなこと。人と会う喜び、語る喜びを求める。
  3. オリンピック以上にパラリンピックを盛り上げよう。現在、越後氏は、子供に感動を与え、全員で楽しく遊ぶことを目的としてアンプティサッカー(松葉杖を使用した下肢切断者のサッカー)に注目している。

3) 2021年以降どうするのか


  1. 私たちの生活に何が役立つのかをまず考えることが大事。
  2. 相撲、ゴルフ、サッカー、ラグビーなど多くのスポーツで日本人のトップが減ったのは安全を優先してきたから、競争を促進しなかったから。どうすればよいか国民レベルで考えましょう。

 講演に熱が入り、所定の90分では決着がつかず、延長戦・ペナルティーキックまでもつれ込みました。更に講演後も数名の方に囲まれ、盛況のうちにお開きとなりました。 最後に“辛口”と言われることについては、“プロ相手だから当然、アマチュアには優しいですよ”とコメントされたのが印象的でした。





(文責:池田 理)


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