日 時 | 平成23年2月3日(木) |
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場 所 | 東京本社16階講堂 |
講 師 | 三須 啓仙(みす けいせん)氏<ペンネーム 源 真里 氏> |
演題 | 「正しい運の使い方」~辛卯七赤金星の歳の過し方~ |
去る2月3日に、本年第一回目の社友会月例会を開催致しました。今回は新年第一回と言う事もあり、それに相応しい講師をと考えていましたが、東洋運勢学会会長の三須啓仙先生(ペンネーム源真里)にお引き受け頂く事になりました。日頃話を聴く機会の多い政界/官界/財界のお歴々とは一味違った人選とはなりましたが、偶々2月3日は節分で、旧暦では大咋日、中国でも春節と重なり、新しい年を迎えるにあたり、どんな心構えが良いのかという話を聴くにはドンピシャなタイミングとなりました。又、今回は女性の講師で且つ話のテーマが女性向きでもあるので、特例として奥方等同伴も可とご案内したところ、10数名の方々がご夫婦で参加され中々良い雰囲気であったと思います。
< 講演要旨 >
東洋運勢学とは「運は存在して、私達の人生に影響を与える」と言う仮説を前提とし、それが学習可能で且つ第三者に説明可能なロジックであるとする学問です。長い歴史と伝承が積み上げた統計学的アプローチであり、所謂「占い」とは違い、全ての「結果」及至「現実」は「素質」と「行為」と「運」から導かれるものであると考え、専らその中の「運」を対象として、その種類や性質や所在を知り、「運」の良否を見分け、悪運の作用を回避し、良運の作用を活用する事によって、「結果」即ち「現実」を少しでも良い方向に導くことを目的としています。当日は、関連する話しとして「運勢の階段」と言う考え方、即ち何事も調子に乗りすぎてバブルの落とし穴に、はまらぬ様にとの教訓、更に「不幸への道、即ち病・貧・争・乱」とその避け方についてもお話頂きました。その中で家庭内や職場に於ける心構え、賢明な行動にも触れられました。
後半は本年の歳「辛卯七赤金星」(かのとう・しちせき・きんせい)の持つ運を十干・十二支・五行配当表を用い、その文字の意味する処に迄、遡って丁寧な説明がありました。要約すれば、辛は罪人に入れ墨を入れる針の形がその成り立ちで、つらい・からいの意味を持つ。又卯は犠牲の羊を左右に両分する形で殺傷の意味を持つ。何れも本年が厳しい年である事を暗示している。この世の全てを律する五行(木・火・土・金・水)と陰陽に当てはめると、辛・卯・七赤何れも陰。味は辛いと酸っぱいで、辛酸語源。又、辛は金・卯は木であり、金は木を傷つける道具に使われる為、両者は相性が悪い。実社会にあっては上位の者(金)が下位の者(木)を痛めつける傾向が強い年になる。一方で七赤金星は喜悦と娯楽と堕落の星であり、辛卯と組み合わせると世間が厳しいので、とかく内向きの娯楽と堕落に走る傾向がでますよとの意味。七赤金星は他に中途半端とか希薄な危機感、甘い見通し、不明確な責任と言った意味も持つ。例えて言えば、目茶苦茶タフなゴルフコースなのに、甘い見通しと中途半端な対応で楽をしようとすると痛い目に会いますよ。但しきちんとしたコースマネジメントが出来れば、アンダーパーを出さなくても(他の選手も良いスコアーは出ないから)優勝する可能性もあります。七赤も五行は金であり、金の季節は秋、収穫の祭りを祝う時でもあるのです。と言ったお話でした。
厳しい「辛卯七赤金星」の歳を皆さん上手に乗り切って下さい。
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(文責・渡辺 壯嘉)