行事報告

2011年05月10日 行事報告

関西地区5月度月例会

日 時 平成23年5月10日(火)
場 所 丸紅(株)大阪支社2F講堂
講 師 フリーランスジャーナリスト 萩原 遼氏
演 題 『どうなる、どう見る、北朝鮮』

講師の萩原 遼氏

 今年3月に発生した東日本大震災からの復興問題が、日本国内の最大の課題であり、北朝鮮問題は少しトーンが下がっていますが、同国は東アジアの最大の火薬庫である事には変わりなく、この国がどちらを向いているかは注視すべく課題であります。そこで今回北朝鮮問題のベテランジャーナリストである萩原遼氏をお招きして、同国が抱えている問題点から見て、今後この国がどうなるかを大胆に予測して戴いた。

< 講演要旨 >


聴講風景

 北朝鮮は金ファミリーの世襲制で、三代目は三男「金正恩」で内定したと報じられているが果たしてそうなるだろうか?北朝鮮は2012年に強盛大国として開国すると言われているが、現在は国内が大変揺れており体制維持が出来るだろうか?その証として、昨年年末に北朝鮮のサイトに、金正日が中国に謁見している漫画が掲載された事がある。以前には考えられなかった事である。つまり金正日体制が絶対でなくなって来ている証拠である。この様な状況から後継者レースは未だ決着を見ていないと見るべきである。その背景には


  • 金正日は父親金日成を路線の違いから暗殺した疑念が最近益々現実味を帯びて来ている事。
  • 中国は朝鮮の南北統一などは全く考えておらず、寧ろ北朝鮮を属国としたいと考えており、その為に長男「金正男」を北京に匿い後継者レースのカードとして使いたいと考えていることが挙げられる。その背景には中国は日本海側へ進出する為には北朝鮮の港を活用したい、また北朝鮮にはレアメタル他資源の宝庫が残されておりこれを取り込みたいと考えている。

北朝鮮にとってここ1~2年が最も注目される時期であろう。との萩原氏の解説で講演を締めくくって戴きました。


(文責/塚原辰二)


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